白地に青で文様を描くやきもの「染付」をテーマにした展示会。
土、技法、青の色味、形などが各国・各時代で異なり、染付がさまざまな暮らしに浸透してゆく様子がよくわかる展示でした。
ベトナム・朝鮮のややベージュがかった磁肌に薄青の素朴な花草模様のものは、素朴で温かい印象。オランダのオフホワイトの磁肌に濃青の小花模様の水注は、可愛らしく親しみやすい。日本の澄んだ白磁にせいじ色と青を合わせた鍋島皿は、清々しく美しい。
もともと染付が好きで、植木鉢や食器など日常的に使ってきましたが、改めて白磁に映える「青」の美しさに魅了されました。
出光美術館は皇居が望める大きな窓のあるところで、こじんまりしていますが、ゆったりとした時間を過ごせる良い美術館でした。